2017.1.25
  「蔵王」

                                       主幹  森 雅弘


 先日来の寒波襲来で全国的に大雪となり、除雪に一苦労となりましたが、年末年始は比較的暖かく、今年は穏やかなお正月となったのではないでしょうか。
 私事ではありますが、今回の年末年始休中の年末に「蔵王」にスキーに行って参りました。今回は30年来在籍させていただいている、県庁スキークラブの「合宿」ということで、3年ぶりに参加させていただきました。
 当時は雪不足で、一部での滑走となりましたが、そこは「蔵王」、一部でも小さいスキー場3つ分くらいはあり、行と帰りがゴンドラでの移動ではありましたが、滑る分には十分なスペースと積雪がありました。



 今回の合宿では、講師の先生が全国女子トップクラスの方で現役の国体選手でもある方ということで、かなり気合いを入れて臨みましたが、1泊2日のうち初日はまあまあ動けていたのですが、まだシーズン始めで体ができていない、夜の懇親会、加齢による疲労回復遅延などで二日目は講師の言うことは頭の中では理解できるのですが、体が言うことを聞かない状態となってしまいました。(講師は最高レベルなのに自分の体がままならない・・・)
 しかし、この二日間は身体的にはややハードでしたが、何とか最後まで講習を受けることができ、また、クラブの方々との交流も深めることができ、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。(温泉もよかったです。)

 今回の「蔵王」は山形県ですが、地元福島県はスキー場の数では全国第5位となっており、冬における「活動」には大変恵まれた環境にあります。(温泉もたくさんありますね。)
 個人的にはこの恵まれた環境を有効活用しない手はないのではと思いますが、・・・「寒いときになぜわざわざ寒いところに行くの?」「骨折したくない」・・と言う方も多いと思います。
 確かにスキー場は天気の悪い日は寒いです。また、最初はなかなかうまく滑れないかもしれません。私もスキーを始めた二十歳くらいの頃は特にお金がなく、カッパのようなウエアしか買えずに非常に寒い思いをしたのを思い出します。また、人一倍覚えが悪くなかなか上達せず、講師の先生方にかなりご苦労をおかけしたようで、この場をお借りして御礼とお詫びを申し上げます。

 しかし、最近はウエアや道具の性能がかなり向上し、30年前とは雲泥の差といっても過言ではありません。ウエアやインナーは素材の革新により保温性がかなり向上し暖かく、スキー板も少し圧をかけただけで勝手に曲がっていくような道具に進化しています。(自転車やバイク感覚?)また、靴や金具もよくなっていて、安全性もかなり向上しています。
 スキーは子どもから高齢者まで楽しめる生涯スポーツと言われています。
 遅く始めても段階を経て着実に上達ができ、自分の能力に合わせて自由に滑りたいスペースを選択し、体調に合わせて時間設定を行えば、いい運動にもなります。天気がよくて景色が良ければさらに最高です。

 書き進んでいるうちにスキーへの「誘い」になってしまいましたが、全く初めての方、前にやっていたけれども最近やっていない方、今やっているけど、なかなか時間がとれない方など様々ですが、是非、「チャレンジ」してみてはいかがでしょうか。
 そこには日常から解放された自由な「世界」、今までに経験したことのない「体験」があるかもしれません。

 最後に、小生、先日の大雪による除雪作業中に背中を痛めてしまいました
 これ以上大雪とならず、適度な降雪がありますように祈りつつ、また、この恵まれた県土・地球に感謝を込めて。

このコラムは執筆者の個人的見解であり、公益財団法人ふくしま自治研修センターの公式見解を示すものではありません