2017.2.22
  「息子」

                                               主査 大槻 典子


  今まさに高校受験まっただ中にいる息子。
 少しは焦りがあっても良さそうだが、彼はいたってマイペース。
 毎日親の方がどうしようかとハラハラ。
 塾に行っていれば合格出来ると安易に思っているのだろうか(今更・・・)。
 そこが心配。
 彼はゲームオタクで家にいればポケットゲーム機を片時も離さない。もう手と一体になっているくらい、トホホ。
 これだけ集中力があるのだから、勉強もさぞ気合いを入れて打ち込むことが出来るのでは?と思いたいところだが、それは別物らしい。ボーッとしたり手わすらしたり、机に向かっていればいいというものではないのだが。

 でも彼には夢がある。

 小学校時代はサッカー選手になりたいと5年間クラブチームに入りやっていたが、いざ練習をしていくと球技が得意ではなかったようで、親の勧めだったからかイヤイヤながら仕方なくやっていた。
 いつかは好きになるだろうと勝手に私は思いこみ、せっせと練習・試合へと送り迎えをし、ルールも分からない私が、必死で応援をしていた。

 しかし中学に入ると自己意識が芽生えたようで、5歳頃からスイミングスクールに通っていることもあり、学校では水泳部に入り、クラブでは選手育成コースに所属。 自分で決めたことだからか、あまり愚痴も言わず毎日プールに飛び込んでいる。 (今は受験のため休部中)
 1日2時間平均3500~4000メートル、休日の練習は5000メートルを泳いでくる。それでも泳ぐのは楽しいと苦ではない様子。水の苦手な私にはとても考えられない。
 2年生にもなると、メキメキと体力が付き肩幅も広くなり理想の体型に近づいてきて、泳ぐフォームもさまになり、少しづつ大会でも結果を残してきている。 やはり結果が出れば目標も高くなり、練習をやっただけ結果が出るので頑張っている姿を見るのは嬉しい。
 高校に入ってからの目標は水泳で結果を出す。インターハイに出場し、名を残すこと、と今から宣言している。
 その目標にに近づけるよう、そしてその思いが私の夢にもなり、応援していきたい。

 夢があることは素晴らしいことと思う。
 この研修センターで、新規採用職員の研修のクラスをたびたび担当しているが、フレッシュな職員は皆目をキラキラさせて研修を受けている。
 研修生と接する際、どうしてこの仕事を選んだのかと聞くようにしているのだが、 今の若い方達は”福島のため”、復興のため”、人のために役に立ちたい”、自分の存在価値を試したい”と、高い志を持って公務員の道を選んだことにとても感心させられる。
 その志を忘れずにこれからも常にキラキラしていて欲しいと願う。

 さて息子の受験日まであと数日。

 我慢して静かに見守るか、はっぱをかけがみがみ言い続けるか・・・

 いずれにしても本人のやる気がいつ訪れるか・・・
             
 胃腸薬が手離せない。



※ このコラムは執筆者の個人的見解であり、公益財団法人ふくしま自治研修センターの公式見解を示すものではありません