2017.7.12
  「恐るべし!10代

                                           主任主査 平栗 哲也


 
最近、10代の若者の活躍をよく耳にします。

 例えば、将棋棋士の藤井聡太四段。彼は現在、中学3年生(14歳)でありながら、プロデビューしてから一度も負けることなく公式戦29連勝を達成しました。残念ながら、今回は30連勝にはなりませんでしたが、今後、どのような成績を残すのか期待が膨らみます。この公式戦29連勝は、前人未到の記録のようです。すごい!あまりにもすごすぎて、すごさの度合いがよく分からなくなっています。プロ公式戦の初対局は、加藤一二三九段で、なんと年齢差が62歳もありました。加藤九段が藤井四段と対局するまでは、加藤九段が最年少棋士としての記録を保持していました。この対局で藤井四段は加藤九段に勝利し、公式戦出場と公式戦勝利のどちらも史上最年少の記録を更新しました。14歳の少年が76歳の大ベテランに勝つことなんて、あり得ないと思っていました。こんなことがあるのか、と真偽を疑ってしまいます。14歳と76歳とでは、経験知の量が全然比べものにならないほど違うと思っていました。どうして、こんな勝敗になったのか、全く見当がつきません。経験知だけでは勝敗は決まらない、ということなのでしょう。なんとも、勝負の世界には下克上のような厳しい世界もあるのだなと思い知らされます。

 実は、私も藤井四段に触発されて、小学6年生(11歳)の我が子と久しぶりに将棋をしています。小学校でも将棋が流行っているそうです。数年前は余裕で私が勝っていましたが、今では本気で挑まないと勝てなくなりました。相手が10代だから弱いだろう、と油断していると負けそうになります。実際、ビールを片手にほろ酔い気分で対局していたところ、負けてしまいました。「あれっ、いつの間にこんな展開になっちゃったんだろう。おかしいな~。」悔しさがこみ上げてきます。思わず、「もう一回やろう。」と言って、将棋駒を並べ始めてしまいます。完全に夜更かしの時間帯になっているのに、負けたまま布団に入ると寝付きが悪くなりそうで、嫌です。「今度こそは、本気でやるぞ~。絶対負けないぞ~。」と決意してやります。
 
 将棋って、おもしろいな。

 10代で活躍している続いての若者は、卓球の張本智和選手。彼は現在、中学2年生(14歳)ですが、13歳の時、世界ジュニア選手権シングルスで優勝し、大会史上、最年少の記録を達成しました。そして、現在、世界ランキング39位となっています。まだまだ、これから上位に上り詰めるような勢いが、張本選手には感じられます。先月、張本選手は当時13歳でしたが、第54回世界卓球選手権の個人戦の2回戦で、リオデジャネイロオリンピックの銅メダリスト水谷隼選手に勝利しました。すごい!13歳の少年が27歳のオリンピックの銅メダリストに勝つことなんて、あり得ないと思っていました。こんなことがあるのか、と真偽を疑ってしまいます。13歳と27歳とでは、練習量が全然比べものにならないほど違うと思っていました。どうして、こんな勝敗になったのか、全く見当がつきません。練習量だけでは勝敗は決まらない、ということなのでしょう。なんとも、勝負の世界には下克上のような厳しい世界もあるのだなと思い知らされます。

 実は、我が子も昨年から卓球をしています。我が子が卓球を始めた頃は、卓球の経験がない私とほぼ互角で対戦していましたが、今ではもうかなり上達し、我が子にとって私は全く相手にならなくなってしまいました。ほぼ毎日、練習をしている我が子の成長が感じられます。大会で賞状をもらってくると、我が子のドヤ顔に、どこかしら誇らしげな印象を受けます。試合の応援に行くと、我が子の真剣な表情や得点を挙げたときの掛け声を見聞きすることができます。家では見られない姿を見ることができ、とても新鮮です。

 卓球って、楽しいな。

 ほかにも10代で活躍している若者がたくさんいます。サッカーの久保建英選手。彼は15歳でJリーグをデビューし、史上最年少の出場記録を保持しています。それから、卓球の平野美宇選手。彼女は16歳でワールドカップと全日本選手権のシングルスで優勝し、史上最年少の記録を保持しています。現在、世界ランキング7位です。私が知らない10代で活躍している若者もたくさんいることでしょう。これからも、我が子も含めて10代の若者の活躍を期待します。恐るべし!10代。

※ このコラムは執筆者の個人的見解であり、公益財団法人ふくしま自治研修センターの公式見解を示すものではありません