2017.9.13
  「野球(ソフト)少年

                                          主任主査 貝羽 真紀子


 
週末はゆっくり寝ていたいと思うものの、土日は小学生の息子のソフトボール練習があるため、6時起床・・
 「雨、降っていないかなあ?」と期待を込めて窓の外を見るものの、雨らしきものはちっとも降っていない・・雨を期待する理由はただ1つ。失礼ながらも、「雨が降ればソフト練習中止」になってもう少し寝ていられるから。

 彼は5歳年上の兄の影響を受け、小学2年生から、地域の育成会のソフトボールチームに入会した。
 小学生になる前から兄とキャッチボールをしたり、野球のまねごとをして遊んだり、プロ野球観戦に行ったり・・・ずっと彼のそばには野球があった。彼にとって野球のない日々は考えられないほど、野球に夢中だ。

 小学6年生になり、彼はチームのキャプテンになった。
 「キャプテンはつらいぜ」の文庫本を買って読んでいる彼の姿を見て、「キャプテンになるといろいろ苦労があるんだろうな。チームをまとめるのは楽ではないよね。」と思いながらも私はただ見守るだけ。彼は不満を言うこともなく「キャプテン」としての使命を果たすべく、練習日は誰よりも早くグラウンドに向かう。そしてグラウンド整備、練習用具の準備をする。
 誰が教えたわけでもないけれど、着実に彼はキャプテンとして、スポーツ人として、そして人としてのあるべき姿をソフトボールを通して学んでいる。監督、先輩方の後ろ姿を見て、自然と学んできたのだろう。

 今年の夏休みも毎日(平日も・・)休むことなく朝から練習に励んでいた。
 夏休みの宿題もそれくらい本気になってやってくれるといいのになあ・・と親としては思うものの、夢中になれる何かを持っていることがうらやましい。
 この夏休みは、中学生の部活並に、練習開始の1時間前にグラウンドへ行き、練習後は後片付け、グラウンド整備と、丸半日はソフトボール練習に費やしていた。

 「好きこそ物の上手なれ」ということわざがある。
このことわざの意味は、好きなコトであれば、自分から主体的に取り組むことができ、モチベーションを落とすことなく努力を続けることができるので、スキルが比較的早く上がるというものだ。
 まさに彼にうってつけの言葉だと思う。
 続かなければ、スキルは上がらない。
 そして、好きなコトに粘ることで「新たに見えるてくるもの」もあるだろう。
粘りが効かなければ、「新たに見えること」を永遠に目にすることもできないかもしれない。
 そう考えると、好きなコトがあるということはどんなに幸せなことなんだろう。

 秋の大会を目の前にして、今日も彼は練習に励む。
 私は、彼のそんな姿をたくましく、そして誇りに思う。

 私にできることは、朝早く起きて朝食を準備すること、試合で目一杯応援すること、そして彼の選ぶ道を全力でサポートすること。

 それはすべて私の元気の素につながっている。

※ このコラムは執筆者の個人的見解であり、公益財団法人ふくしま自治研修センターの公式見解を示すものではありません