2017.5.24
  「も~一年経つの!?

                                  教務部長兼政策支援部長 鈴木 浩二


 
「部長、今年もコラムお願いします。」
 「え~、この間書いたばかりでしょう。」
 「1年前に書いていただきました。」
 「そうなの、時間の経つのは早いな~(しみじみと)」
   ※何故コラムを書かねばならないかは、私の前号(H28.5.25付掲載)をご参照下さい。

 と、いつもながら無意識に口にしてしまうこのフレーズ『時間が経つのが早いな~』、今年度に入ってからも何回口にしたことか。振り返ると、辞令交付式、歓迎会、新規採用職員の研修受入、はたまた旧友との飲み会、そして皐月賞、天皇賞、オークスと(この辺りも前号を参照して下さい。)節目の時は必ずや、口にしていたような気がする。

 「年を重ねるごとに、時間が早く過ぎるようになった。」なぜそう感じるのか。
    
 一般的に知られているのが「ジャネーの法則」。
 19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネーにより提唱されたもので、「生涯のある時期における時間の心理的長さは、年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。」というもの。例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1、5歳の人間にとっては5分の1に相当するというもので、年を重ねるごとに時間が短く感じられるということである。但し、この仮説、学者間でも意見の分かれるところでもあるようだが。
    
 ちなみに、この説を初めて目にしたとき、既に仲間との飲み会か何かで、同じような考え方を披露していた記憶があり、哲学者も凡人も人間の考えることに大差は無いんだな、などと感じたことを覚えている。
    
 そのほかにも、「年齢によりある脳内物質(アセチルコリン、ドーパミン)の低下が関係している説」や「大人になって経験を積んでくると脳への記憶する情報量が少なくなり時間の経過を早く感じる説」、更には「心拍数に関係している説」など諸説入り乱れているようである。
    
 いずれにせよ、時間が早く過ぎるように感じるのには、老化・マンネリ化が関係しているのは間違いのないことのようである。肉体的な老化には抗いがたいが、せめて心の若さを保ち、常に脳を新しい情報で満たすよう心がけていきたいところである。
 そして、少しでもこのフレーズを口にする機会を減らしていきたいと思う。立ち上がるときの「よっこいしょ」「どっこいしょ」の口癖とともに・・・・・。
    
 4月早々に始まった新規採用職員の研修も、ようやくあと1回(全6回)を残すのみとなった。受講者アンケートには、入所前は4泊5日の研修を結構重荷に感じていたものの、センターを離れる時は『あっという間だった。』『もう少し居てもいいくらい。』といった声が数多く聞かれる。
 受講生が『あっという間だった。』と感じているのは、当然、老化のせいではなく研修内容が良かったからだと確信をしているが。
    
 新採用職員にとって、これからの1年間は行政マンとしての土台作りとなる最も大切な時期である。
 来年の今頃、センターで学んだ約800名の新人職員が、仕事への自信も持ち充実した気持ちでつぶやいていることを期待している。「も~一年経つの!!」    


※ このコラムは執筆者の個人的見解であり、公益財団法人ふくしま自治研修センターの公式見解を示すものではありません。