皆さん初めまして。この4月からふくしま自治研修センターの一員に加えて頂くことになりま
した。どうぞ宜しくお願いします。
まずは自己紹介。私は昭和57年県庁に入りました。用地買収、中小企業への融資、人事や議
会に関する仕事、福島市の「コラッセふくしま」を建設する仕事や「ふたば未来学園高等学校」
の立ち上げなど16回の転勤を重ね36年間様々な部署で経験を積ませて頂きました。多くの失
敗も経験し、その度に様々な事を学びながら充実した時間を過ごすことが出来ました。自治研修
センターでは私のこれまでの体験や感じてきたこと、自治体職員にとって大切だと考えているこ
となどを受講生の皆さんに伝えていきたいと思っています。
今回は初めてのコラムということで、「研修」の果たすべき役割について考えてみたいと思い
ます。当センターの研修は自治体職員の育成を目的に行われるものです。基礎的な知識の習得や
専門的能力を磨くことも果たすべき大切な役割ですが、一番は、職場にいるだけでは感じ取れな
い新たな気づきや発見のきっかけとなること、そしてその気づきや発見を出発点に行動を起こそ
うとする受講者の皆さんの背中を押してあげることだと感じています。
私は常々、自治体職員がスキルアップしていく上で大切なことは、様々な経験を積み重ねるこ
と、過去の歴史や事例に学ぶこと、そしてこの二つをベースに現状に満足せず、より良い結果を
求めて自ら考え行動することだと思っています。
先日ある講師の方の講話をお聞きする機会に恵まれました。現代社会では知識は手の中にある
。スマホから簡単に引き出すことが出来る。大切なのは知識を活用し目の前の課題を解決する手
法を考え出す力を身につけることだと話しておられました。正にその通りだと納得出来ました。
自治研修センターでは経験年数や職責に応じて様々な研修を行っています。受講者の方にとっ
て役立つカリキュラムを準備することはもとより、それぞれの講義において、集団研修のメリッ
トを生かし、互いの知識や経験を持ち寄り共有し議論を深める中で、自らに欠けていた何かに気
づき、職場に戻って自らの仕事を新たな視点から見つめ直すきっかけとなれるよう工夫を重ねた
いと思っています。そして後々振り返った時、あの研修が役だったなと一人でも多くの方に思っ
て頂けるよう職員一同力を合わせ日々研鑽に努めてまいります。
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
※ このコラムは執筆者の個人的見解であり、公益財団法人ふくしま自治研修センターの公式
見解を示すものではありません
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