『政策研究会』PR第3弾となる今回は、この政策研究会の活動もいよいよ佳境に入ってきた、ということでご紹介します。
前回コラム http://www.f-jichiken.or.jp/column/H30/325ito.html
『政策研究会』とは、県や市町村、公社等団体の職員が少人数のグループに分かれて与えられ
たテーマ(地域課題)の解決に向けた政策を提言する活動です。
今年度は、活動の調査研究フィールドを「葛尾村」に設定、葛尾村が抱えるリアルな課題として「村内施設の効果的な運営を視野に入れた交流人口拡大」に取り組んでいます。
7月の下旬に行った第4回政策研究会では、それぞれのグループが視察先を選定し、管理運営している方からお話を伺ったり施設を見学するなどにより提言に向けたヒントを模索しました。視察先は全て県内でしたが、自治体職員といえど、県内地域のまだ知らないことや初めて訪れる施設もあり、この視察を通してこんな近くに面白い場所や興味深い施設があったのか、こんな活動があったのか、など驚きや新しい発見もありました。
http://www.f-jichiken.or.jp/tyousa-kenkyuu/seisakukenkyukai/activitiestopics/topics4.pdf
第5回では、今年度の政策研究会の目玉として、センターの研修施設を活用した宿泊型集中グループワークを予定しておりましたが、大きな台風が県内を通過するとの予報があり、直前で日程短縮を決め、通常の日帰り研究会という形になりました。
全体スケジュールでは、この第5回で提言への方向性をかため、中間報告を行うこととしており、グループワークの時間が削られてしまった中でも、各グループはそれぞれがどんな解決の方向性を検討しているのか、発表し合い共有することができました。
また、第1回政策研究会でご講演いただいた月刊「ソトコト」編集長の指出一正先生のお話の中で、自分たちのまちを面白くしようと様々な活動を行っている若者たちの事例をご紹介いただいたのですが、彼らのユニット名が非常に都会的でセンスが良いこと、先生からは活動を盛り上げる、感度の高いネーミングというのはとても大事である、との一節に触発され、各グループにはチーム名を考えてもらいました。
かくしてせせらぎ荘グループ、復興交流館グループ、未利用施設グループと呼んでいたグループは、それぞれの思い入れを込めたチーム名がつき、ますます結束力が高まっていきました。
http://www.f-jichiken.or.jp/tyousa-kenkyuu/seisakukenkyukai/activitiestopics/topics5.pdf
中間報告以後の政策研究会は、チームごとにメンバーが集合できる日程を調整して活動を続けてきました。チームごとの集まりですと最大でも5名なので、演習室はいつも以上に広く感じます。そしてできるだけ効率よく進めようと、時にはフィールドである葛尾村で、時にはチーム員のアクセスを考慮して郡山市役所の会議室をお借りして、研究員の所属する自治体にも御協力をいただきながら課題を深堀りし、提言する政策や事業を詰め、最終とりまとめに向けてグループワークを行ってきました。
そして、まさに今、活動は大詰めを迎えています。
各チームとも提案事業を実効性のあるものとするべく、事業の実施主体、経費の積算、財源の見込みなど財政担当課への予算要求スキームをイメージして細かいところまで具体性を高めようと突き詰めているところです。
こうしてまとまった各チームの提案政策を提言書という形で葛尾村に提出し、さらに11月27日(火)にこれまでの活動成果を県内自治体等に広く発信し、同様の課題を抱える他の自治体にとっても参考としていただけるよう、福島市にある福島テルサにて報告会を行います。
現在、報告会の参加者を募集しております。
報告会では、多くの自治体等職員の皆様に研究員の活動成果を見ていただき、政策研究会の趣旨を知っていただく、理解していただく貴重な機会となります。
今後も実践的な提言活動を通して、職員等の課題解決力、政策形成力を身につける、高める場として、また多くの課題を抱える自治体等の政策立案、政策推進をサポートする役割として、当センターの事業を活用してもらえたら幸いです。
ということで、来年度の政策研究会の実施に向けて、調査研究対象となるフィールド自治体を募集しています。ぜひご検討ください。
http://www.f-jichiken.or.jp/tyousa-kenkyuu/seisakukenkyukai/seisakukenkyukai.html
10月24日付け日本経済新聞朝刊に、会社経営者や役員を対象に社員の人材育成を伝授するセミナーの募集広告が掲載されており、その内容に興味を惹かれました。
「あなたの会社にいるのはどんなジンザイ?」と問いかけがあり、掲載者の見解で5種類のジンザイが紹介されていました。
人財 会社にとって財産となる人
人材 指示されたことしかしない材料のような人
人在 やりがいを見つけられず能力を発揮していない人
人済 勤続年数は長いが、このところめっきり活躍せずやる気の感じられな い人
人罪 ミス・ロス・クレームを多発させ周囲に悪影響を与える人
当て字だけれど言い得て妙!ですね。政策研究会を通して参加してくれた皆さんの人財力を高め、最大限発揮してもらえるよう、私もラストスパートです。
※ このコラムは執筆者の個人的見解であり、公益財団法人ふくしま自治研修センターの公式見
解を示すものではありません。
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