2018.12.5
  「歯みがき

                                   主幹 斎藤 才子


 
歯医者さんに行った。
 その歯医者さんには、中学生の時から、もう30年以上お世話になっている。

 4ヶ月毎に定期検診の葉書が届く。
 たまに「冷たいものがしみるなぁ」と感じることがあっても、すぐに忘れてしまうので、定期検診のお知らせはいいキッカケになっている。
 歯医者さんが好きなわけではないが、年に数回「定期的に行くところ」と思っている。

 定期検診では、虫歯や歯周ポケットのチェック、歯石の除去はもちろん、歯みがき指導もしてもらえる。
 今回、虫歯と歯周ポケットは問題なかった。歯石はそれなりに付いていたので、除去してもらった。
 問題は歯みがき指導。もう何度もやっていただいているが、なかなか自分のクセが直らない。私の場合、「力が強すぎる」。

 今回も「また、歯茎が薄くなってますね」と言われてしまった。
 歯茎は年齢と共に下がってくることが多いそうだが、私の場合、歯みがきの際の力加減が強いので、歯茎が薄くなってしまうのだと言う。薄くなってしまった歯茎には血液が行き渡らないので、痩せ細って、「歯茎が下がる」という状態が進んでしまうのだそうだ。

 「薄くなってるのは、ここと、ここ」と風を当てられると、確かにしみる。
 手鏡を渡されて見てみると、「歯茎がふっくらしてないでしょ?」。確かにペタッとしていて歯と歯茎の境目が曖昧になっている。
 下がってしまった歯茎は元通りにはならないので、何とか現状維持したいところだが、年齢もあって、口の中の健康維持は年々厳しいものになってくる。

 歯ブラシを渡されて、歯科衛生士さんの目の前で歯みがきをする。
 歯ブラシは鉛筆を持つように持つ。歯ブラシの毛先を左右に動かす。
 「もう少し細かく動かしてください。大きく動かすと歯が削れます。」
 「歯ブラシはお尻のほうを持ってください。力が強く伝わってしまいます。」
 「歯ブラシは強く握らないでください。握る力が伝わってしまいます。」
 「歯ブラシは揺らす程度で。それで歯垢は落ちます。」
 もう何度も何度も言われているのに、なかなかこれが難しい。歯ブラシを揺らした程度では、磨いた感じがしないからだ。
 「力を入れずに磨けば、歯茎はふっくらしてきます。」 ・・・ホントですか?磨き残しで虫歯になりませんか?

 次回は、歯茎が下がったうえに、ガシガシ磨いたせいで削れてしまった歯の根元(冷たいものがしみていたところ)を治療する。そのままだと、しみるだけでなく、虫歯になりやすい。  

 全然違う話になるが、以前、お腹の手術をすることになったとき、執刀医から尋ねられたことの一つが「虫歯はありますか?」。  
 「はて、お腹の手術と虫歯に何の関係が?」と思ったのだが、結構大事なことらしい。 私と一緒に入院していた人は、主治医から「歯を治してから治療を始めましょう」と言われ、慌てて歯医者さんに通ったと話していた。  
 テレビの健康番組でも、虫歯から心筋梗塞になったとか、怖い話が出ていたのを見たことがある。  
 たかが虫歯と甘く見てはいけない。  

 さて、私の歯みがき。今のところ、歯ブラシは柄のお尻のほうを持って、フニフニと毛先を揺らしている。でもやっぱり、磨いた感じがしない。歯1本1本を細かく磨いていくのは、時間もかかるし手が疲れる。
 この磨き方、いつまで続けられるか。

 ※ このコラムは執筆者の個人的見解であり、公益財団法人ふくしま自治研修 センターの公式
  見解を示すものではありません。