2019.02.20
  「仕事の遣り甲斐」

                                  主任主査 藤野 一


 
突然ですが、『ありがとう』という言葉について考えた事はありませんか?
 Google先生に質問しましたら、『感謝の気持を表す言葉。』と教えてくれました。

 私は、今年度4月に『鏡石町』から、ここ『ふくしま自治研修センター』に派遣
されています 研修事業に携わるのは初めてでして、こういったコラムなんていうものを書く事自体も、人生で初めての経験ですので、今、思っていることは「非常に難しい。」です。
 悩んだ挙句の、この書き出しです。
 文才なんて微塵にもない人間が書くものですので、大変お見苦しいものになってしまうと思いますが、何卒、ご了承ください。

 最近、仕事のやり甲斐とは、感謝の言葉を自己承認として受け入れることで、感じるものではないのかなと思うようになりました。
 ですが、日々の業務ではそれを感じる事が、難しいものだなとも思っています。
 私たちの大半の業務は、住民のみなさまにとってはとても手間な部分もあるので、感謝の言葉どころか、「こんなに面倒くさいの?」と言われてしまうことも多いですよね。

 ある講義の中でお教えいただいたのですが、『ありがとう』という言葉の反対の意味は『当たり前』、『当然』となるそうです。
 『有り難う』と漢字にすると分かりやすいと思うのですが、『有る』事自体が『難しい』程の事に対する感謝の言葉だそうです。
 このことを理解して『ありがとう』を使いますと、より感謝の気持ちが伝わるとも教えていただきました。

 ということは、私たち『公務員』の仕事は、やって『当然』と捉えられてしまう程に、地域社会に深く根付いているものではないかと推測してみました。
 住民のみなさまは、私たちの仕事の小さな成果によって、目の前の窓口ではない違う
どこかで、無意識に『感謝』を感じているものなのだと信じたいです。

 私が好きな『彩り』という曲に『僕のした単純作業が、この世界を回り回って、何処の誰かも知らない人の、笑い声を作ってゆく』という歌詞があります。
 この歌詞を思い出しながら、どんな些細な事務でも、誰かの笑顔につながっているんだなと考えて、日々の仕事に取り組みたいですね。

 最後に、これらに関連する有名なイソップ寓話をご紹介させていただきます。
 ヨーロッパの建築現場にて、ある3人の男がレンガを積んでいました。
 「何をしているの?」と訊ねますと、
 1人目はこう言います。「レンガを積んでいるんだよ。」
 彼は作業をしているんですね。
 2人目はこう言いました。「お金を稼いでいるんだよ。」
 彼は生活の糧を得ていました。
 3人目は、「後世にまで残る、立派な大聖堂を建てているんだ。」と言いました。

 私も、地域社会の継続に携わっていることを忘れず、これからも、日々精進を重ねていきたいと思っています。


 ※ このコラムは執筆者の個人的見解であり、公益財団法人ふくしま自治研修センターの公式
   見解を示すものではありません。